ボランティアコンサートをやりだしたきっかけ&理由

僕には今年の10月で27歳になる源喜という息子がいます。源の屋号は彼からとりました。

ちょっと彼のことを含めていろいろお話します。
彼は実は知的な障害を持っております。障害は精神薄弱です。
生まれた時に泣かなく、そのほんの少しの時間ですが、脳が酸欠になったのが原因で障害を持ったとドクターから聞いております。
まぁ、今から思えばいろいろな事がありました。
歩くのも3歳くらいまで歩けなかったですし、赤ちゃん言葉が続いてました。
小さい頃にはほんの少し目を離したすきに街中で行方不明になって警察にかけこんだり、理解力がないため、本当にいろいろ苦労をしました。
しかし、人の目は気になりましたが、すべてオープンで育てました。
結果、無茶人なつっこく明るい人間に育ちました。感謝でございます。。
彼のIQは30〜40くらいと聞いております。3〜5歳児くらいの知能でしょうか?
しかし、今まで彼が生きてくるにあたって自然に身につけた知識もあったりもしまして、現在は会話は普通にできますし、何も不自由な事はありません。
たまに自分の意向が受け入れられない場合に少しパ二クルくらいでしょうか?
趣味は音楽鑑賞、食べること。
性格は僕が今まで出会った多くの人々の中で一番優しい性格だと思います。(親ばかです)
確か、彼が中学生の頃(特殊学級)僕の友人から借りて聴いた音楽ビデオにはまりました。
それが、きっかけで音楽好きになり、現在は音楽がなければ生きていけないくらい音楽好きです。

さてボランティアコンサートのことに関して少しお話します。
僕は今の仕事をする前から、ボランティアコンサートをしよう、是非したいと思っていました。
そして、僕はartistが施設に出向いてするボランティアコンサートはそれはそれでいいのですが、できうるならば障害者の方がホールに出向き、健常者の方々とともに音楽の感動を共有できるできる「素敵なスタイルのボランティアコンサート」ができるといいなぁと思っていました。
しかし、1回目のコンサートは健常者の方々が迷惑するのではという小さな心にとらわれ健常者と障害者のゾーンをつくりました。
僕は間違っていると大いに大いに反省し、2回目以降はフリースペースとしました。
ほんとそうしてよかったです。それが自然なんです。
そしてartistの方々の協力もあって今まで4回のボランティアコンサートを実施しました。
いまは少し考えるところがありまして中断しておりますが、また始動しました時にはご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。

2008・3・29  Art&Music Space 源  山下又一郎

閉じる